概要
※島根県医師会生涯教育講座1単位取得予定
日時
2022年2 月8日(火)19:00~20:00
会場
WEB (Zoom)
特別講演
「糖尿病症例と向き合う~スティグマとアドボカシー活動」
座長
佐藤 利昭 先生
隠岐の島町国民健康保険五箇診療所院長
演者
金﨑 啓造 先生
島根大学医学部内科学講座内科学第一教授
糖尿病に関わるスティグマとアドボカシー
スティグマ(stigma)とは、特定の属性に対して刻まれる「負の烙印」という意味を持ち、誤った知識や情報が拡散することにより、対象となった者が精神的・物理的に困難な状況に陥ることを指す。
糖尿病治療は近年向上し、血糖コントロールを良好に保つことで健常者と変わらない生活を送ることができるにもかかわらず、必要なサービスが受けられない、就職や昇進に影響する、などの不利益を被るケースが報告されている。
こうしたスティグマを放置すると、患者が糖尿病であることを周囲に隠すようになり、結果として適切な治療の機会を失い、糖尿病やその合併症が重症化してしまう場合がでてくる。
結果として、国民全体の健康寿命の短縮、医療費の増大や生産性の低下などにもつながるなど、個人から社会全体のレベルまで様々な悪影響を及ぼすことになる。
日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は、糖尿病患者をとりまくスティグマの重大な悪影響を改めて認識し、それを取り除くことで糖尿病であることを隠さずにいられる社会を作ることを目指している。
このように特定の集団や取り組みを支援する活動のことをアドボカシーadvocacy活動という。
学会や協会の取り組みに留まらず、個人や医療機関、地域や国、あるいは国境を超えた国際的な取り組みなど、さまざまなレベルでのアドボカシー活動が、糖尿病関するスティグマの解消を目指す上で有用であると考えられる。
<参考>
日本糖尿病学会、日本糖尿病協会、アドボカシー委員会設立
~糖尿病であることを隠さずにいられる社会づくりを目指して~
2019糖尿病治療ガイド20202021より引用
ご参加申し込み方法
【申し込み締め切り】2月7日(月)12:00
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